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【作品レビュー】

愛する人の為に頑張ることは、本人からしたらモチベーションにつながる事だろう。だが、それは時としてうまく利用されることになってしまうかもしれない。今回の女は後者だ。男に金を貸していた知人が、女と共に僕のところにやってきた。話を聞くと、どうやら彼氏はバンドマンで活動費用と銘売って多額の借金を抱えたが、自分では返す気がなく、女にすべてをなすりつけたという。「 ここに来れば、たーくんの借金返せるって聞いて・・・ 」最初は女も返す当てがなく渋っていたみたいだが、「知り合いの動画に出たら完済できるんだ。 バンドで売れたら今まで助けてもらった分、好きなだけ贅沢させてあげる」という彼氏の戯言に惑わされたという。傍から見たらクズでも、愛する男が頑張っている姿は美しいと思うのだろう。そんなウソに近いお願いでやってきた健気な女だが、僕もたかだか１回抱いた程度で終わらせる程甘い男ではない。「当然だけど、額が額だから１回やったくらいで帳消しになると思わないでね。」静かに僕が女に伝えると、緊張と不安が入り混じった表情で決意を語った女は「たーくんのために、私頑張ります・・・」と静かにうなずいて、今回の僕の提案を受け入れた。愛する男のためにどこまで頑張れるか、見せてもらおうか。事が決まれば、まずは女が何で興奮するのか調べさせてもらったよ。服を脱がせると、自身の誕生日に彼氏と一緒に彫ったというお絵描きがでてきた。「たーくんのバンドが有名になるようにってバンドのロゴを入れて、願いを込めたんです。」なんて嬉しそうに語っていたよ。僕もそのバンドが売れるように、この動画を世にバラまいて、一役買ってあげるからね。そうそう。言い忘れてたけど、これはまだ始まりにすぎないんだよ。愛する男のためにこれからも、頑張ろうね。